カウンセリングルームのインテリアについて紹介します。

・椅子
リラックスしていただくために、よい椅子を探し求めました。
エルメスが初めて家具を作ることになった際、19世紀末、パリのジャン・ミッシェル・フランクにデザインを依頼しました。彼がデザインした椅子は、映画「ゴッドファーザー」の中にも登場しました。イタリアに発注し、船に乗ってこのカウンセリングルームにやってきました。他にも複数の椅子がありますが、いずれもイタリア、アメリカなどから運ばれてきたものです。

・万年筆
万年筆は、ボールペンと異なり、ペン自体の重みだけで書くことができるため、手が疲れません。30本程の万年筆を使い、結局行き着いたのがドイツ モンブラン社の代表作、マイスターシュティック No.149でした。1924年の登場以来、変わらぬデザインで、三島由紀夫、ジョン・F・ケネディ他、多くの人に愛用されてきました。同じくドイツ ペリカン社のスーベレーンも使用しています。また、ノートはツバメノートとLIFEなどを使っています。

・腕時計
万年筆は遠回りしてNo.149に辿り着いたため、腕時計は最初から王道で評判の高いパテックフィリップ社 Ref.5416を選びました。同社は世界で唯一永年修理を保証しており、イギリスや日本の皇室にも愛用されています。

・ハンガー
日本で唯一の木製ハンガーメーカー、ナカタハンガー社に依頼して「TCR」と記銘して頂きました。来談者の上着を綺麗に保ってくれます。

・地球儀
リプルーグル社の地球儀です。休憩時間に、地球儀を眺めながら、時間的・空間的な人間の歩みをイメージし、個々人の生き方について考えています。

・メガネ
メガネといえば鯖江。シンプルで機能的です。