カウンセリングを受けたいと思った時、ネットで検索しながら、どのカウンセラーを選べばよいのか悩むと思います。その際、何を基準に選べばよいのでしょうか。
まず、資格が挙げられます。
臨床心理士の資格を保有しているカウンセラーの中から選ぶのが無難です。臨床心理士になるためには、心理系の大学院で修士を取得後、資格試験に合格する必要があり、最低でも3年を要します。最も取得が困難でかつ信頼されている心理系の資格です。
他に挙げるとするならば、2019年に誕生した公認心理師があります。実務経験のみで取得できるため取得のハードルは低いですが、国家資格であることから安心感があるかもしれません。
臨床心理士を保有しているカウンセラーの中から探し、併せて公認心理師の保有を確認するのがおすすめです。
次に、能力です。
カウンセラーに必要な要素として責任感、優しさ、教養など様々な要素を挙げることができますが、最も重要なのは幅広い人生経験によって養われる人間力です。カウンセラーという仕事は本来、目標に掲げるものではなく、結果としてなるものです。社会に出て、よく学び、よく働き、人間関係にもまれ、困難を乗り越え、実績を残し、様々な人から相談を受けるようになったとき、心の専門的知識の必要性から大学院に行って、結果として臨床心理士を取得する、これがカウンセラーへの”正規ルート”です。その上で5年程度の臨床経験があれば望ましいです。
そして、専門分野です。
病院では専門分野が明記されていますが、臨床心理士の場合、明記されていないことが一般的です。しかし、どんな相談にも乗れるカウンセラーは存在しません。専門分野を明記、明言しているカウンセラーが信頼できるでしょう。
一例として、当室室長の場合、「経営者、医師、弁護士等知的に高い人、および母娘関係」等が専門領域となっております
カウンセリング開始2、3回でカウンセラーによい印象を持てなかったとしたら、そのカウンセラーで継続しようという意思を持つことは難しいでしょう。この場合は、早めに担当変更をすることをお勧めします(カウンセラーに直接遠慮なく仰って下さい。伝えづらい場合は、予約時のメールアドレス宛にメールをお送り下さい)。
もし、カウンセリングの初期段階で、親近感、好印象、信頼感など感じられるカウンセラーに出会えたら、それは縁だと思います。一旦自分をゆだねて、カウンセリングを経験してみてください。